2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

山折哲雄 『西行巡礼』 より

(西行が地獄の絵をみて詠んだ歌について) ひまもなき炎のなかのくるしみも こころおこせばさとりにぞなる 西行の晩年の意識がとらえた地獄と極楽の背中合わせの世界を、この一首はよく示しているといっていいだろう。地獄の苦しみのなかから、あるいは悟り…