2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

エピクテートス「語録」より

・・・(サイコロの目が)投げてなにが出るかを、わしはどこから知るだろうか。しかし、投げ出されたものを注意深く、うまく利用することは、それはもうわしの仕事である。かくて、人生のばあいでもそのとおりで、おもな仕事は、事柄を区分したり区別したり…

神谷美恵子『ハリール・ジブラーンの詩』より

苦しみについてお話し下さい、とある女が言った。 彼は答えた。 あなたの苦しみはあなたの心の中の 英知をとじこめている外皮(から)を破るもの。 果物の核(たね)が割れると中身が陽を浴びるように あなたも苦しみを知らなくてはならない。 ・・・(中略…

小林秀雄「私の人生観」より

・・・昨日の事を後悔したければ、後悔するがよい、いずれ今日の事を後悔しなければならぬ明日がやって来るだろう。 その日その日が自己批判に暮れる様な道を何処(どこ)まで歩いても、批判する主体の姿に出会う事はない。別な道が屹度(きっと)あるのだ、…